今年のヤクルトはどうして弱かったのか
小川監督、宮本ヘッドが退任することが(ほぼ)決定しました。いろいろな意見が出てるけど個人的には今季の低迷を招いた原因は明らかにこの2人(ほかにもいるけど)なのは間違いないと思っているのでその理由を書いていこうかと。
・投手起用の下手さ(小川監督)
ここに関しては投手コーチの田畑コーチの責任も追求されてしかるべきだけど、前提として第1次小川政権が投手陣の不振&怪我人によって最後の2年間低迷したことをふまえての今年だと思っているので、田畑コーチだけに全責任は押し付けられない。
そもそも今年は開幕直後からヤクルトだけ投手起用は異様だった。
開幕して15試合の時点で
9試合(12球団トップ)…石山
8試合…マクガフ、近藤、梅野
この時点の全試合の半数以上を投げている投手が4人もいるのはもちろんヤクルトだけ。
比較対象として9/8現在首位の巨人はこの時点で最多登板は中川の6試合。この時守護神だったクックは3試合登板で3セーブ(石山は4セーブ)
接戦がなかったわけではないけど、例えば4/13のヤクルト-巨人戦を例に出してみる。
ヤクルト11-6巨人
ヤクルトの投手継投…石川→マクガフ→梅野→近藤→石山。
5点差になったのは8回表ヤクルトの攻撃でのことで、それまでは2点差だったので8回近藤は仕方ないにしても最終回5点差で石山である。謎。
さらに次の日、4/14のヤクルト-巨人戦。
ヤクルト11-6巨人
ヤクルトの投手継投…高橋→五十嵐→ハフ→梅野→近藤→石山。
決してコピペミスではない。偶然2試合続けて同じスコアだった。でも今度は5点差ついたのは7回表。つまり8回5点差で近藤、そして最終回5点差で石山である。謎。謎。
開幕してまだ10試合ちょっと。5点差を締めくくるのに守護神を使う必要は?こういう場面で投げさせられる若手や新戦力を試して、そこで成功すればしんどい夏場、勝負の秋に勝ちパターンを少しでも休ませてあげられる布陣が完成したのでは?
結局春先から終盤戦みたいな、エンジン点火とともにフルスロットルみたいなスタートを切ったおかげで勝ちパターンに投入できる新戦力は探し出せず、外人の負担は増し、近藤と梅野は徐々に調子を落とし石山は2回も離脱した。ちなみに石山は離脱せずに投げ続けていればシーズン86試合登板ペースだった。久保田に続きシーズン記録2位になりかねなかった。
ちなみになんで開幕15試合時点の話なのかはこの内容を春先某所に送り付けたから(不採用だったけど)なのでそれを転用。
・選手が委縮(宮本ヘッド)
鬼キャンプで選手が成長したのは言わずもがな。感謝しかない。でも明らかに宮本ヘッドを意識したプレーをする選手が(主に内野手)多すぎる。選手がエラーをするとぶすっとした宮本ヘッドが中継に抜かれるシーンが何度あったことか。
一部では宮本ヘッドが後任監督最有力って話もあったけど、このまま監督になっていたら谷繁ドラゴンズ、金本タイガースのように監督に選手が委縮してしまうチームになっていく。中田賢一がFA、桂・杉山が育たなかった、藤浪が壊れた…こんな事態をヤクルトでも招きかねないところだった。
ちょっと余談。上記を抜きにしても個人的には高津2軍監督が後任最有力だと思ってた。
1軍コーチ、2軍監督を経験の流れは小川さんと同じ。1軍2軍の違いはあれどコーチ→監督の流れは真中さんと同じ。ヤクルトの監督になるレールに乗っていたのは間違いなく高津2軍監督のほう。加えて新潟BCでの監督としての実績もあり。宮本ヘッドが監督になるとしたら高津2軍監督の後任だと思っていたので、次期監督の最有力が消えたとは自分は全く思っていない(あくまでも個人の意見)
他にも低迷の原因はある(西浦離脱した途端に16連敗した話とか)けど、この2人について書くのが目的なのでとりあえずこれで。久しぶりにブログ書いて疲れた。